母の三回忌の時のお寺さんのお話。

ステイホーム週間、携帯のエバーノートを整理していると、母の三回忌の時のメモが残っていました。
田舎のお寺さんの法要の話は昔から世間話が多く、退屈だったのですが、この時ばかりは聞き入ってしまったので、携帯にメモを残していました。
うるおぼえですが、「三世」とは、現在、過去、未来(前世、現世、来世)を表し、「十法」とは方向を表す八方、あと二つは何か?と聞かれ、分かりませんでした。
答えは、「表と裏」
要は、無限の空間を表現する言葉です。
私は相続税に関わる仕事をしていますが、この「三世十法」は常に意識しておかないといけないと思いメモしたことを思い出しました。
相続税の申告書を作成するときは、過去からの蓄財がどのようにしてできたのか、また次の世代にどのようにして残そうとしていたか、などを詳しく聴きながら、または想定しながら作成しています。
亡くなった時のお金の財産だけ確認するのは誰でもできます。家族名義の預金があるのか、過去に贈与はないか。など税務署がチェックしそうなことを十分検討しておかないと申告した後に税務署に来られては困ります。
「三世十方」。あらゆる方向から検討して申告書を作成をすることが必要だと改めて感じました。
田舎のお寺さんもたまにはいいことを言うなと感心したお話でした。