オリーブの樹
岡山の税理士のブログ
スポーツのこと

「友情・友情2」山中伸弥

IPS細胞の山中教授と、ラグビーの平尾誠二の間の「友情」の本。

この2人にどういった接点があるの?とお思いの方も多いと思います。やはり共通点はラグビー。

平尾誠二は伏見工業高校、同志社大、神戸製鋼とラグビー界で大活躍の選手。山中教授は京都大学の教授ですが、大学時代は神戸大学医学部のラグビー部。

知り合ったのは2010年の雑誌の対談からのお付き合いから意気投合して家族ぐるみのお付き合いだったそうです。

しかし、平尾誠二は2015年9月に癌が見つかり2016年10月に癌で亡くなっています。

山中教授の医者として、友達としての立場での余命宣告をしなくてはならない話や、治療方法を模索される様子が書かれていて、何度読んでも涙が止まりません。

平尾誠二の奥様も「山中先生は、常に私たちの気持ちを汲み、自分が同じ病気だったら誰に診てもらうだろうか。自分や家族が同じ病気になったらベストな選択は何かということを考えて治療法を考えてくださいました。」と感謝されています。

山中教授も今でも心の中で「助けてあげられなくてごめんなさい。」と思い続けているとのことです。

本の中で、2人最初に対談した内容が書かれています。その中で印象に残っているのは、「チームワークは助け合いじゃない」ということ。最大のチームワークは、個人がプロフェッショナルとしての意識が非常に高く、本当に貧欲に挑み続けて、出来なかったらそのことに対して最大限の努力をしていく。それが個人が持たないといけないチームワークとしての姿勢といっています。

ラグビーだけでなく、社会でも全く同じことです。私も真のプロフェッショナルを目指し努力していこうと改めて思いました。

【編集後記】

山中教授の趣味はマラソン。自己記録はなんと3時間27分。私の先週のハーフマラソンの記録は3時間。とても追いつけません。元ラガーマンとしても尊敬する山中教授の背中を追いかけて、いつかは京都マラソンか大阪マラソン走ってみたいです。